2008年04月16日

表裏比興の雄 真田昌幸

新府城にて武田家最後の軍議が行われ、真田昌幸武田勝頼とともにその軍議に参加していた。

その席で昌幸は岩櫃城に遁れるようすすめた。
「我が自城 岩櫃にお退きになれば安心かと存じます。内藤修理亮は箕輪城におりますし、武田信豊様は小諸城にお移りいただければ岩櫃からの交通の便もよく、3年や5年の兵糧は用意できます。」

この意見に内藤修理亮武田信豊も賛同し軍議はまとまった。
そこで昌幸は急いで城に帰り、迎え入れる準備を行うのであった。
しかしその後、小山田信茂が居城の岩殿城へ迎え入れると言い出し、長坂釣閑が「真田は譜代の家臣ではありません。ここは小山田の岩殿城のほうがよろしいかと存じます」と勝頼に進言したために勝頼一行は岩殿へ向かうことになる。
岩殿へ向かう勝頼に耳を疑うような知らせが入る。小山田信茂謀反。
急遽道を変え天目山に向かうが、武運尽き天目山にて武田勝頼はじめ武田家は自刃するのである。天正10年3月のことであった。

この変報を聞いた昌幸は悔しがり「私がついていたら小山田の計略など見破ったものを・・・誠に不本意である」と嘆いた。
そんな昌幸であったが、武田家が衰退するのを見通していたのか、勝頼が自刃する少し前に北条家に帰順の手紙を送っている。
表裏比興の雄 真田昌幸の片鱗が見え始めた瞬間である。
北条に恭順の意を示しながらも昌幸は4月には織田信長に馬を送り臣従に意を表しているのだ。
しかし、6月その信長が本能寺の変で急死してしまう。

信長が死ぬと徳川家康が誰憚る事無く甲斐の切り取りにでる。
家康は武田の旧臣たちを取り込んでいく、昌幸の弟・真田信尹も早くから家康に属しており、信尹が熱心に昌幸を口説いたようだ。9月には昌幸は家康に臣従することになる。

翌年天正11年に昌幸は上田城を築城し移る。上田城を築いたことにより真田家は中世の豪族的なものから、近世の大名的な立場に変貌していったのだ。

そのように変貌した真田は三方を上杉・北条・徳川の有力大名に囲まれ厳しい状況であった。
家康に属していた昌幸だったが、天正13年家康は、羽柴秀吉と小牧・長久手で戦うために背後の北条と同盟を」結ぶ。
これによって真田家は上杉を頼らなくてはいけない状況に追い込まれた。
上杉の後ろには秀吉がおり、昌幸にとっても頼りがいはあったであろう。

家康は北条と和議を結ぶにあたり、真田領の沼田を北条に引き渡せと言ってきたのだ。
昌幸はこれに対し「沼田は家康様からいただいたものでなく、真田の手柄で取ったものです。此度御忠節申し上げたのですから、新たに恩賞を与えられるべきですのに、その沙汰もない上に沼田城を差し出せとは思いもよらぬことです」と反論したのだ。

こうして昌幸は上杉景勝を頼っていく。上杉景勝も真田の力は是非とも欲しいところだったので大いに歓迎している。

家康はそんな昌幸の行動に怒り、真田征伐の軍勢を向けることになるのである。
これを迎える真田昌幸の軍略が徳川の大軍に牙を剥くことになる。

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真田の武しかと見よ!
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この記事へのコメント
こんにちは、左近将監さん。

糸をたどって、こちらに流れ着きました。
戦国武将についてのブログ、すっごいタメになります。

美濃大垣にお住まいなのですね、私も数年前には伊勢北勢にいましたので、なんだか親近感がわきます。

Gackt謙信公の記事、おもしろかったです。
私も当時、「勘違いしてる~」と正直思いました。でも、あの写真集、けっこう売れたんですよ?
チャレンジャーNHKは、以前の大河「葵 徳川三代」でも、浅井三姉妹を、岩下志麻さんたちでやった前科があったので、配役自体は笑うだけだったのですけども。

小川真由美の淀どの・・・今思い出しても、すさまじかった。

真田昌幸ネタ、次回を楽しみにさせていただきます。
Posted by Melville at 2008年04月17日 15:44
コメントありがとうございました。
まだまだ未熟で色々勉強しながらの筆跡しています。
歴史のIFや、個人個人の思いの違いなど感じるのが愉しいです。

こんな私ですが学生時代は何故か世界史を専攻しておりテストでも結構な成績を収めていました^^;
(単に天邪鬼なので皆が日本史を選ぶなら俺は世界史~~って勢いでしたが・・・)

世界史も面白いですよね!古代ローマやエジプト、中国史なども凄く興味があります。

また暇なときに遊びに来てくださいね!
Posted by 左近将監左近将監 at 2008年04月23日 15:52