2008年08月28日
ルイス・フロイスの見た信長の居館
今、岐阜市で岐阜公園の織田信長居館跡の発掘を進めている。
もし発見できればメッチャメチャ大きな観光資源にもなるし、歴史上大切なものとなるだろう。
ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスが、著書「日本史」で「宮殿」とたたえた信長の居館。
すでに庭園の痕跡は見つかり、居館本体跡の発見にも期待が高まっている。
しかし、「日本史」には、誇張ととれる記述も目立つようで、居館は本当に豪華だったのだろうかという声も出ている。

岐阜市教育委員会などによると、「日本史」は、フランシスコ・ザビエルやフロイスらが日本での布教活動をイエズス会に報告した書簡を、フロイス自身が後にまとめたもの。
3部構成の大著だが、当時はポルトガルの支配下のマカオの聖堂にあった原本は1835年に焼失したとされている。
フロイスは1569年、信長にキリシタン支援を訴えるため岐阜を訪れた際、町並みなどを詳細に記述している。
居館について具体的に記された唯一の資料だ。
その記述によると、居館は4階建てで、「居館は非常に高い山の麓にあり、その山頂に彼の主城がある。驚くべき大きさの裁断されない石の壁がそれを取り囲んでいる」「1階は絵画と塗金した屏風で飾られた約20の部屋があり……」などと豪華さに驚いている。
岐阜市歴史博物館の高木洋館長は「実は訳し方次第で多様な解釈が出来る。発掘する上で参考にはなるが、豪華さは可能性の一つととらえるしかない」と話している。
現存する「日本史」は当時の修道士たちの写本で、ポルトガル語の原典が、欧州で各国語に翻訳されたものらしく。
高木館長は「出版までに多くの人が介在し、誤記や表現が変化した例も多い」という。
高木館長は、スペイン・アルカラで印刷されたフロイスのスペイン語訳書簡集「アルカラ版」を翻訳した際、ポルトガル語を訳して日本で出版されている「日本史」との微妙な違いに気づいたそうだ。
例えば、出版されている本では「3階は山と同じ高さ」と訳された部分が、「アルカラ版」では「3階と山は平行」と訳せた。
高木館長は「つまり3階に山への渡り廊下があったとも考えられる」と推測できるという。
「信長の館」を観光資源にしたい岐阜市としてみれば「日本史」は非常に魅力的な資料。
昨秋には実際、「池の底には入念に選ばれた清らかな小石があり……」と記された通りに、庭園跡とみられる60個ほどの小石の固まりが出土。茶室跡らしい礎石も見つかっている。
家臣団屋敷跡とされる区画で発掘された道路跡について「沿道は家来の家ばかりとの記述がある。家来がそれぞれの領地に住んでいた中世とは違う。岐阜は近世城下町の先進地だった可能性がある」と期待する。
肝心の居館本体跡の礎石などがまだ発見されてはいない。
調査を進める岐阜市教委は、居館の豪華さについて、「フロイスの記述は歴史資料としておもしろい」とする一方で、「うのみは禁物」と慎重。
信長の力を得たかったフロイスは、書簡が信長の目に触れるのを恐れ、誇張とも思える表現を使ったともいえる。
大阪市立大大学院の仁木宏准教授は「『日本史』の信頼性は75%くらい。と言っておりその信憑性に疑問がつくところもある。
とにかく岐阜県民としてはなんとか発見できることを願いたい。
だって織田信長が天下布武をしたのはこの岐阜なのだから!
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ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスが、著書「日本史」で「宮殿」とたたえた信長の居館。
すでに庭園の痕跡は見つかり、居館本体跡の発見にも期待が高まっている。
しかし、「日本史」には、誇張ととれる記述も目立つようで、居館は本当に豪華だったのだろうかという声も出ている。

岐阜市教育委員会などによると、「日本史」は、フランシスコ・ザビエルやフロイスらが日本での布教活動をイエズス会に報告した書簡を、フロイス自身が後にまとめたもの。
3部構成の大著だが、当時はポルトガルの支配下のマカオの聖堂にあった原本は1835年に焼失したとされている。
フロイスは1569年、信長にキリシタン支援を訴えるため岐阜を訪れた際、町並みなどを詳細に記述している。
居館について具体的に記された唯一の資料だ。
その記述によると、居館は4階建てで、「居館は非常に高い山の麓にあり、その山頂に彼の主城がある。驚くべき大きさの裁断されない石の壁がそれを取り囲んでいる」「1階は絵画と塗金した屏風で飾られた約20の部屋があり……」などと豪華さに驚いている。
岐阜市歴史博物館の高木洋館長は「実は訳し方次第で多様な解釈が出来る。発掘する上で参考にはなるが、豪華さは可能性の一つととらえるしかない」と話している。
現存する「日本史」は当時の修道士たちの写本で、ポルトガル語の原典が、欧州で各国語に翻訳されたものらしく。
高木館長は「出版までに多くの人が介在し、誤記や表現が変化した例も多い」という。
高木館長は、スペイン・アルカラで印刷されたフロイスのスペイン語訳書簡集「アルカラ版」を翻訳した際、ポルトガル語を訳して日本で出版されている「日本史」との微妙な違いに気づいたそうだ。
例えば、出版されている本では「3階は山と同じ高さ」と訳された部分が、「アルカラ版」では「3階と山は平行」と訳せた。
高木館長は「つまり3階に山への渡り廊下があったとも考えられる」と推測できるという。
「信長の館」を観光資源にしたい岐阜市としてみれば「日本史」は非常に魅力的な資料。
昨秋には実際、「池の底には入念に選ばれた清らかな小石があり……」と記された通りに、庭園跡とみられる60個ほどの小石の固まりが出土。茶室跡らしい礎石も見つかっている。
家臣団屋敷跡とされる区画で発掘された道路跡について「沿道は家来の家ばかりとの記述がある。家来がそれぞれの領地に住んでいた中世とは違う。岐阜は近世城下町の先進地だった可能性がある」と期待する。
肝心の居館本体跡の礎石などがまだ発見されてはいない。
調査を進める岐阜市教委は、居館の豪華さについて、「フロイスの記述は歴史資料としておもしろい」とする一方で、「うのみは禁物」と慎重。
信長の力を得たかったフロイスは、書簡が信長の目に触れるのを恐れ、誇張とも思える表現を使ったともいえる。
大阪市立大大学院の仁木宏准教授は「『日本史』の信頼性は75%くらい。と言っておりその信憑性に疑問がつくところもある。
とにかく岐阜県民としてはなんとか発見できることを願いたい。
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タグ :織田信長
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